40代男性 朝起きた時の腰の痛み

来院動機

3日前に重い荷物を持ち上げた際、背中がピキッとなった。

その後腰が痛くなり、痛みが増したため来院。

問診内容

・3日前に背中がピキッとなったのをきっかけに、腰が痛くなった。

・朝の起き上がる動作が辛い

・後ろに反ると痛みが増す

・左側の方が痛い

・腰から痛みが広がっていて、左の股関節にも痛みがある

・太ももの内側がかたいのが気になる

身体所見、治療経過

初回施術

重い荷物を持ち上げたのがきっかけだったため、まずは筋肉の施術から行なっていく。

また、今回は痛みが強かったことと、腰だけでなく大腿部の硬さも症状に関係している可能性があったため鍼での全身施術を行った。

鍼では背部、腰部、左臀部、内転筋を中心にアプローチをした。

施術後可動域の改善が見られたため、このまま経過を見ていくことにした。

 

二回目施術(初回から2日後)

初回から2日経ち状態確認したところ、朝の起き上がりの動作での痛みは減少していた。

本人の感覚では半分以下になっているとのことだった。

股関節の痛みはほぼ無くなっていた。

ただ後屈で腰に痛みが出そうな怖さがまだあることと、痛みがゼロではないため引き続き前回同様の施術で行っていく。

痛みが落ち着いてきていたため体操の指導も行い自宅でのセルフケアもしていただくことにした。

四回目施術(初回から10日後)

腰の痛みは初回の時から10分の2くらいまで減っていた。

普段の日常生活動作では、顔を洗う時や重い荷物を持つ時に怖さがある。

全体的に経過は良かったが痛みが出そうな怖さをなくしたいとのことだったので、このまま全身の鍼施術を続けることにした。

体操も毎日継続できているとのことなので引き続き行っていただく。

八回目施術(初回から1ヶ月半)

腰の痛みは改善した。

症状としては、朝のこわばりと長時間同じ姿勢でいると重だるくなるというものだった。

今後は通院ペースを落として筋肉の状態を良くしつつ、痛みの出にくい状態を維持できるように施術を継続する。

股関節の症状は初回以降出ていないため内転筋の状態は改善したと判断し、次回から鍼は上半身での施術に変更していく。

十三回目施術(初回から約2ヶ月半)

腰を反らすと張り感が少し残るものの、日常生活は問題なく過ごせるようになっていた。

本人も日常生活で辛さが出ないようにすることを目標にして通院していたため、今回で施術を終了することにした。